Wii Uとは?
- 2006年に発売された任天堂の家庭用ゲーム機「Wii」の後継となる新しいゲーム機。
コンセプトは「集まればWii U、ひとりでもみんなでWii U」。
任天堂のハードでは史上初となるフルHD画質(1080p)に対応し、6.2インチのタッチスクリーンを搭載した「Wii Uゲームパッド」と、世界中のリビングをつなぐコミュニティサービス「Miiverse」が最大の特徴だ。 - まず、Wii Uの動作速度に関係するメモリについて。
メインメモリはゲーム用に1GB、システム用に1GBの合計2GBを搭載し、近年のゲーム専用機では最大となる。
これはWiiの20倍以上という数字だが、これほどまでに大きなメモリを搭載しているのには理由がある。 - 一つは、ゲームを終了することなくインターネットブラウザーを起動したり、Miiverseの機能を活用したりするなど、ゲームから各種機能への切り替えをスムーズにするため。(※写真右)
- もう一つは、ゲームのクオリティやパフォーマンスの向上、ゲームの読み込み時間を短縮するためである。
Wii Uで採用している光ディスクの容量は25GBで、1秒間に最大22.5MBの高速な読み出しが可能とのこと。 - また、徹底された省エネ設計により、実効的な消費電力は40W(定格75W)。
ゲーム機の目安としては、2012年10月4日に発売されたPS3ニューモデルが定格190Wであることから、かなりの省エネである。 - Wii Uを利用するには最初にユーザーアカウントを作成しなければならない。
1台のWii Uに最大12人までユーザー(Mii)を作成できる。
各ソフトのゲーム設定やセーブデータ、インターネットのブックマークはユーザーごとに管理されるので、Wii Uを起動したら自分のMiiを選択してプレイしよう。 - 2画面の可能性
- これまでの遊び方と決定的に違うのは、テレビ画面とWii Uゲームパッドの画面が連動し、遅延なくそれぞれに違う画面を表示させることにある。
- これにより、Wii Uゲームパッドの画面を見ている自分とテレビ画面を見ている人とで駆け引きが生まれ、今までにないハラハラドキドキなプレイを楽しむことができる。
もちろん、一人プレイ時はゲームパッドの画面にマップを表示するといった使い方も可能だ。 - 任天堂の新作「New スーパーマリオブラザーズ U」では、テレビ側はWiiリモコンで操作し、ゲームパッド側はタッチ操作で足場を作る、敵を妨害するなどの協力プレイができるという。
- Wii Uが据え置きゲーム機と称されないのは、2画面であることや、テレビを使わずにゲームをプレイできるからにほかならない。(※写真右)
たとえ家族にテレビのチャンネルを回されても、ゲームを終了することなく、その続きを楽しむことができるのだ。 - インターネットブラウザー
Wii Uのブラウザは、Google Chromeと同じHTMLレンダリングエンジン「Webkit」を採用し、高速なブラウジングを実現している。
Flashの再生、画像や動画の保存、アップロードこそできないが、インターネットで調べものをするときは、テレビとゲームパッドの2画面を使い分けることができる。 - 細かい文字を読んだり、文字の入力は手元のタッチスクリーンで、写真や動画はテレビの大画面に表示して家族に見せるといった使い方が可能。
手軽にネットの情報を共有できるので、家族とのコミュニケーションが活発になるだろう。 - そのほか、テレビ画面にYouTubeなどの動画を再生したまま、ゲームパッドで調べものをしたり(※写真右)、ゲームパッドを前後に動かしてページをスクロールしたりと、リビングでの使用を想定した便利な機能が盛り込まれている。
- なお、ゲーム中にホームボタンからインターネットブラウザーを起動すると、ゲーム画面はスクリーンショットとして一時停止され、調べものが終わったらすぐに再開できる。
- 互換機能
- Wiiと互換性があり、Wii用のソフトはもちろん、Wiiリモコン、ヌンチャク、バランスWiiボード、Wiiハンドルといった周辺機器もそのまま使用できる。
- また、Wiiショップチャンネルでダウンロードしたバーチャルコンソールや、WiiウェアなどもWii Uに引越しすることが可能。
今後はニンテンドーeショップで追加コンテンツを入手したり、ダウンロードソフトを購入したりできる。 - なお、ニンテンドーeショップやMiiverseなどのサービスを利用するには「ニンテンドーネットワークID」が必要になるので覚えておこう。
※Wii用ソフトをプレイにするには、本体をWiiモードに切り替えて使用する。